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​湯沢の
酒かす
​文化

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​酒の街「ゆざわ」

日本有数の米どころで、日本酒が美味しいと言われる秋田県の中でも、湯沢市は特に酒造りが盛んな土地で、かつては「東北の灘」と呼ばれるほど、市内には数々の蔵が立ち並んでいました。最盛期には20を超える銘柄が造られており、現在でも日本はもちろん、世界に認められる銘酒を、ここ湯沢から輩出しています。

​酒の街が生んだ酒かす

​酒造りで有名な湯沢では、酒づ来るの際に出る「酒かす」も多く出ます。酒かすは日本酒を製造する際の「もろみ」と呼ばれる発酵した柔らかい「粕(かす)」をしぼった後の副産物で、米粒や麹、アミノ酸、清酒成分などを多く含んでいることから、栄養価も非常に高い食品です。古くから酒造りで有名な秋田県湯沢市では、この酒かすを使った料理を街全体で提供しています。

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​アップサイクルな街・湯沢

​酒かすはもともと酒造りの過程で生まれる「副産物」であり、廃棄物として扱われてきました。私たち湯沢では、酒造りの街として全国、世界に誇れるよう、こうした普段は廃棄される食材を利用し、無駄をなくす活動を進めており、その一つが酒かすを使ったメニューを各店舗で開発し、提供する取り組みです。酒かすを利用することで、街全体で「アップサイクル」を目指しています。

酒かす
で美肌
​効果

​食べるだけでなく昔から美肌効果があるとされ、水で溶いて顔にパックを施すなどの方法で美容素材として用いられ、また酒かすを配合した基礎化粧品なども市販されています。アルブチンやリノール酸の含有が「美容成分」として強調されることが多く、酒かす風呂も肌に潤いをもたらすと言われています。酒造り職人の手が美白の人が多いと言われるのも、酒粕成分のおかげかもしれません。秋田美人がより、しっとり肌になります。

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​酒かす
の種類
​色々

​ひと口メモ

​酒かすは、そのまま食べたり料理の材料や原料として利用したりできます。そのままで食べる場合は、直火で焼く(電子レンジ等で軽く加熱する)と風味が引き立ち、佐藤をまぶしてお菓子のように美味しく食べることもできます。

​甘酒風ドリンク

​酒かすを水で溶き、加熱した後に甘みをつけて出来上がり​。お好みで牛乳を加えても美味しいです。

​板粕

​清酒と分離、圧搾された酒かすをはがし揃えたもの。地方によっては白い酒かす全てを板粕と呼んでいるところもあります。

​ばら粕

​板状にとれなかった酒かす。大吟醸や吟醸酒の酒かすは米を低温発酵させているので米粒が融けきれない場合が多く、板状に取ろうとするとボロボロになったり、酒成分が多く残り、柔らかすぎて板状に取れない場合があり、地方によっては粉粕(こがす)と呼ばれています。

練り粕

​酒かすを柔らかいペースト状に練ったもの。

踏込み粕

​ばら粕や板粕をタンクに足で踏み込み、空気を追い出して4~6か月熟成(発酵)させたもの。色も茶色や黄金色のものが多い。地方によって「押し粕」「諸白(もろはく)」「練り粕」と呼ばれる。

​成形粕

​ばら粕を練り込んで棒状に押し出し、板粕状にしたもの。「ニュー板粕」と呼んでいる業者もある。

© 2023 秋田・湯沢酒粕友の会

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